不倫の内容証明の書き方|不倫内容証明を送る効果やルールまで
「配偶者が不倫していた」と悩んでいる人の中には、「このまま泣き寝入りなんて嫌だ!不倫相手に慰謝料を請求しよう!」と思い立つ人も多いと思います。不倫相手への慰謝料請求には、不倫の内容証明が欠かせません。
そこで本記事では、不倫内容証明の効果やルール、書き方について詳しく解説します。不倫相手への慰謝料請求には非常に役立ちますので、ぜひご確認ください。
不倫内容証明の効果
不倫相手に内容証明を送るべきなのかと悩んでいる場合には、迷わずに送ることをおすすめします。なぜなら、内容証明には以下のような大きな効果があるからです。
・不倫請求を確実に相手に伝えられる
・自分が本気であることを不倫相手に伝えられる
・不倫慰謝料請求の時効完成ができる
不倫相手に口頭で慰謝料を請求しても、言った・言わないと水掛け論になって慰謝料の件があいまいになってしまうケースがあります。そこで不倫相手に対して内容証明を送っておけば、不倫請求を行った旨を確実に伝えられるためトラブルが起こる可能性を減らせます。また内容証明を送ることで、こちらが法的処置含めて本気である旨を伝える手段としても役立つのです。
さらに不倫請求は、いつでも請求できるわけではありません。不倫を知ってからある程度の時間が経ってしまうと、請求自体できなくなったり時効だからと相手に逃げられてしまったりする可能性があります。不倫内容証明を送っておけば、催告としてその後6ヶ月は時効完成が猶予されるのです。
以上の理由から、不倫相手に対して確実に慰謝料を請求する・もしくは不倫を知って慰謝料請求を考えた場合には、すぐに内容証明を送りましょう。
不倫内容証明の書き方7ステップ
不倫内容証明は、以下の7つの手順に沿って書き進めましょう。
タイトルは「通知書」もしくは「慰謝料請求書」
自分が知っている不倫の事実内容を記載
不倫事実が民法709・710条の不法行為に該当する旨を記載
慰謝料請求を行うという意志を記載
慰謝料の振り込み期日を記載
慰謝料の振込先を記載
自分の氏名住所、そして不倫相手の名前と住所を記載
どれも内容証明において欠かせない手順です。そのため、順次漏れが無いように確認しながら内容証明を書き進めきましょう。
内容証明を書くときに注意したいこと
不倫相手に内容証明を書くときには、文字数と行数に注意しなければなりません。具体的には、以下の注意事項があります。
縦書き
横書き
1行当たりの文字数
1行20文字以内
1行20文字以内
1行26文字以内
1行13文字以内
用紙1枚における行数
1枚26行以内
1枚26行以内
用紙1枚20行以内
用紙1枚40行以内
些細な内容に思えるかもしれませんが、ルールとして定められていますので行数や文字数の制限をオーバーしないよう気を付けなければなりません。
また以下の文字は、それぞれ1文字扱いになります。
・句読点
・□で囲んだ文字
・%
㎡は2文字扱いになり、スペースに関しては文字数にカウントされません。
不倫内容証明を送る方法
不倫相手に慰謝料請求する内容証明を作成したら、郵便局から不倫相手へ送ります。しかし、内容証明を送ることができる郵便局は限られているため、事前に対応しているか確認しておきましょう。
【内容証明を送るときに持っていきたいもの】
・内容証明
・内容証明の複写2通(自分と郵便局それぞれで保管する)
・自分と不倫相手の氏名住所が書かれた封筒
・郵送料金
・印鑑(訂正があった場合すぐに対応できるため)
内容証明は封筒に入れずに、別々に持っていきましょう。また自分と郵便局で1通ずつコピーを保管できるように2通複写を持っていくようにしてください。なお印鑑は必須ではありませんが、訂正があったときに便利なので持参しておきましょう。
不倫内容証明を書くとき・送るときのルール
不倫相手に内容証明を書くとき・送るときには、以下の点に気を付けなければいけません。
・必ず配達証明付きで送る
・脅迫文は控える
・慰謝料支払いに合意したら示談書を用意
・不倫相手の名前と住所は特定しておく
・相手の職場へ内容証明を送るときは個人判断しない
内容証明は、配達証明付き郵便で送りましょう。少し料金は高くなりますが、確実に相手に届いた証明として役立ちます。また気持ちに任せて、脅迫めいた文章を書かないように注意してください。さらに不倫相手が慰謝料支払いに合意したら、すみやかに示談書を用意して合意の証拠を残しておきましょう。
内容証明を送るには、不倫相手の氏名住所が必要です。自分では特定できない場合は、専門家に相談することをおすすめします。また不倫相手の職場にも内容証明を送りたいと考えている場合には、逆に名誉棄損で訴えられる可能性などがあるため、専門家に相談しておきましょう。
まとめ
本記事では、不倫内容証明の効果やルール、書き方について詳しく解説してきました。内容証明は必ず送ったほうが良いですが、詳細なルールがあるので難しい場合は専門家に相談することをおすすめします。
内容証明を書きたいと思っている人や配偶者の不倫に悩んでいる人は、ぜひ一度弊社までご相談ください。法的な観点から適切な解決法を提示して、胸の内の感情を解消できるように誠心誠意お手伝いいたします。